任意整理で解決する方法
任意整理とは司法書士などが債権者との交渉を行い、借金の減額を求める債務整理の一つの方法です。もちろん債権者との交渉は、司法書士などの専門家に任せず、債務者が直接することも可能ですが、債務者と債権者が顔を合わせれば感情的になる可能性が高いので、

司法書士などの法律の専門家に依頼するのが一般的です。
任意整理の交渉の全てを司法書士などの専門家に依頼すれば、債務者は面倒な借金の減額交渉に臨む必要はありませんし、また司法書士などが受任後、取り立てや支払いの催促は原則債務者の元に来ません。また特定調停と異なり、裁判所を通す必要は無いので、

どの債権者と借金の減額交渉をするかは任意に選択することもできます。
さらに司法書士などの専門家が借金の減額交渉を行いますので、債務者が直接交渉してダメな場合でも司法書士などの専門家が客観的なデータに基づき交渉すれば、減額交渉の成功率が上がる可能性があります。
無視できない任意整理でのデメリット
このようにメリットが多い任意整理ですが、もちろんデメリットも存在します。例えば任意整理はあくまで任意の交渉であり、債権者が減額に応じるかどうかは債権者が決める事です。そのため交渉しても減額が認められず交渉が決裂する可能性もゼロではありません。
また金融機関相手に任意整理を申し入れた場合、たとえ減額交渉に成功したとしてもほぼ確実にブラックリストに掲載されることになります。ブラックリストに掲載されれば最長7年程度はクレジットカードの新規作成ができませんし、

カードでのキャッシングもできなくなります。
この点は自己破産とほぼ変わらないことになります。さらに司法書士などの専門家に依頼する以上、その報酬も忘れてはいけません。このように任意整理にもメリット・デメリットがありますが、上手に活用すれば、裁判所を通さず生活の再建が可能となります。
任意整理を活用するかどうかは一度司法書士などの専門家に相談してみるのが良いでしょう。