求職者を対象とした支援制度のひとつに、求職者支援資金融資というものがあります。これはハローワークで申し込むことができる公的な融資制度のひとつであり、利率設定も金利2.5%とかなり低金利となっていますので

銀行や消費者金融などで融資を受ける場合に比べてかなり低い利率設定といえます。
この求職者支援資金融資を受けるための条件としては、職業訓練受講給付金を受け取っていることというものが設定されています。
職業訓練受講給付金とは?
職業訓練受講給付金は雇用保険を受給することができない人がハローワークの支援によって職業訓練を受講し、その期間中に受け取ることができる給付金のことです。

- 世帯収入が月25万円に満たない人
- 土地や建物を所有していない人
など、様々な条件が設定されていますが、求職者という立場が現在仕事をしておらず収入も途絶えていることを考えると非常に重要な制度といえます。特に結婚して扶養家族がいるという場合には、こうした支援制度を利用することで

次の仕事を見つけるまでの収入減に備えることができます。
もちろんこの給付金は、職業訓練を受けている間に受け取ることができるお金のため、所定の訓練日については必ず全て出席する必要があります。あくまでも次の仕事を目指して働きたいという意思をもった人が対象となっていますので、

働くつもりもない人が受け取った場合には不正受給とみなされます。
求職者支援資金融資内容
この職業訓練受講給付金は毎月10万円という金額ですが、これだけでは生活をしていくことで不足という場合に冒頭で述べた求職者支援資金融資を利用することができます。融資可能な金額は、

- 同居する配偶者がいた場合には月額10万円×受講予定訓練月数
- 同居する配偶者がいない場合には月額5万円×受講予定訓練月数
となっています。金額的には決して多くはありませんが、こちらもあくまでも次の仕事が見つかるまでのつなぎとして利用することが主な目的であり、その意味でもあまり高額の融資ができないようになっています。